【症例報告】両足のスネが痛くてジャンプができない…試合で活躍したい14歳バレーボール部の症例

14歳・男性・中学生・バレーボール部

【来院動機】

3カ月ほど前から、バレーボールの練習でランニングをすると両足のスネに痛みが出るようになった中学生です。

最近では、ジャンプの着地でもスネの痛みが強くなり、整形外科を受診したところ「シンスプリント」と診断され、練習を休むようになりました。

しかし、もうすぐ試合があり、

「練習に戻りたい」
「レギュラーになって試合で活躍したい」

ご家族と一緒に来院されました。

【お悩み】

本人は「早く練習に戻りたい」という気持ちが強く、ご家族も、

「このまま練習を休み続けて大丈夫なのか」
「痛みがなくなっても、また練習したら繰り返さないか」

ということを心配されていました。

【問診・評価】

普段の歩行ではスネの痛みはありませんでしたが、部活動で走ると10分ほどで痛みが出てくる状態でした。

しゃがみ動作を確認すると、膝を80°ほど曲げたところで両スネに張り感が出て、それ以上しゃがむことが難しい状態。

中腰で身体を左右に回す動作では左右差があり、特に左に回るときに膝や上半身に力がはいり力むような状態がありました。

動きを見ていくと、膝から下の部分で身体を回そうとするクセも見られました。

そこで、痛みのあるスネだけを見るのではなく、骨盤や体幹をしっかり動かせるようにすることが必要だと考えました。

【手技療法】

まずベッドで胸郭と骨盤の調整を行い、身体全体が動きやすい状態をつくりました。

その後、仰向けで下肢の蹴り出し運動を行いながら、お腹に力を入れる「腹圧」を意識してもらいました。

足だけで頑張るのではなく、身体の中心(体幹)から力を伝える感覚をつくっていきます。

【運動療法】

運動では、バーにつかまりながらスクワットやしゃがみ動作を行いました。

その際に、お腹・背中・骨盤周り・お尻に力が入っていることを意識してもらいます。

バレーボールでは、走る、止まる、踏み込む、ジャンプする、着地するなど、全身を使った動きが続きます。

そのため、スネだけをケアするのではなく、身体全体をうまく連動させて動けるようにしていくことを大切にしています。

【施術後】

施術後にもう一度しゃがみ動作を確認すると、膝の曲がりは80°から120°まで改善し、両スネの張り感も軽減しました。

本人も「さっきよりしゃがみやすい」と変化を感じてくれました。

ただし、ここですぐに無理をしてジャンプや練習量を戻すのではなく、現在の身体の状態を確認しながら段階的に進めていくことが大切です。

【同じようなお悩みのご家族へ】

「部活を頑張っているから、多少痛くても仕方ない」
「試合が近いから、早く練習に戻してあげたい」

そう思ってしまうこともあると思います。

でも、痛みを我慢して練習を続けることが答えではありません。

大切なのは、なぜその動作でスネに負担がかかっているかを一緒に確認すること。

+Rebodyでは、痛みのある場所だけを見るのではなく、「これからどんなスポーツをしたいのか」「試合でどうなりたいのか」も大切にしながら、より動けるカラダづくりを行っています。

シンスプリントなど、スポーツによるスネの痛みで練習や試合に不安を感じている方は、無理をする前に一度身体の動きを確認してみてください。

※強い痛みや腫れ、安静にしていても痛みが続く場合などは、整形外科など医療機関での診察を優先してください。