【調理作業で親指に痛みが…ばね指と診断された60代女性の症例】

【調理作業で親指に痛みが…ばね指と診断された60代女性の症例】

茨城県石岡市の来風接骨院+Rebodyです。

今回は、調理の仕事で右手の親指に痛みが出始め、医療機関で「ばね指」と診断された60代女性の症例をご紹介します。

■ 来院のきっかけ

患者様は主婦でもあり、調理師として働かれている女性です。

調理の仕事を始めて半年ほど経った頃から、包丁を握り、硬い食材を切る際に右手の親指が痛むようになりました。

当初は湿布を貼りながら、痛みを我慢して仕事を続けていたそうです。しかし、次第に指の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなり、ばね指のような症状が出始めました。

医療機関を受診したところ、ばね指と診断され、湿布を使用しながら様子を見るよう説明を受けました。

ただ、ご本人にとって一番不安だったのは、今ある痛みだけではありません。

「このまま仕事を続けて、手が使えなくなったらどうしよう」

そんな不安を抱え、当院へ来院されました。

■ 問診・評価

右手の親指の曲げ伸ばしを確認すると、ばね指にみられる症状が認められました。

さらに、Poslogによる動作評価では、肩関節の外転が90度、肘関節の屈曲が110度で痛みを伴う状態でした。

ここで着目したのは、親指だけでなく、肩や肘を含めた上肢全体の動きです。

調理作業では、包丁を握る、手首を動かす、腕を支えるといった動作を繰り返します。そのため、親指の局所的な状態だけでなく、肩甲骨や肘、手首の動き、姿勢や身体の使い方も確認する必要があると考えました。

もちろん、上肢全体の動きが、ばね指の原因であると断定できるわけではありません。今回は、親指への負担に関係する可能性のある動作の特徴を探りながら評価を進めました。

■ 手技療法

まず、骨盤と胸郭の動きを整え、身体全体の動きやすさを引き出すことを目指しました。

そのうえで、肘関節と手首のアライメントを確認し、右親指に対しては状態に配慮しながらモビライゼーションを実施。周囲の軟部組織の動きにも着目し、負担の少ない範囲で手技を行いました。

ばね指では、腱と腱鞘の間で滑走が妨げられることが、引っ掛かりなどの症状に関係します。痛みのある指だけでなく、日常生活での使い方も含めて考えることが大切です。

■ 運動療法

手技療法に続いて、アシスティック®を使用した「無限ループ運動」を行い、肩甲骨周囲の動きを引き出しました。

さらに、「盃・盃回し運動」を実施。上肢や手首を動かしながら、立位で体幹を安定させ、身体の軸を意識して腕を動かす練習を行いました。

目的は、親指だけに注目するのではなく、肩甲骨・肘・手首・体幹の連動性を高め、仕事で腕を使う際の身体の使い方を見直すことです。

■ 施術後の変化

施術後の評価では、肘関節の可動域が110度から150度へと改善しました。

一方、ばね指そのものの改善については、引っ掛かりや痛みの変化を継続して確認していく必要があります。

今後も指の状態を慎重に確認しながら、手技療法と運動療法を組み合わせ、調理の仕事を続けられる身体づくりをサポートしていきます。

■ 来風接骨院+Rebodyが大切にしていること

私たちは、痛みのある部分だけを見るのではなく、その方が日常生活でどのように身体を使い、何に困っているのかを大切にしています。

今回の患者様にとって大切なのは、親指の痛みだけでなく、これからも安心して調理の仕事を続けられることです。

親指の曲げ伸ばしで引っ掛かる、包丁を握ると痛い、指が伸びにくいといった症状がある方は、我慢し続けず、医療機関で相談することも大切です。

強い痛みや症状の悪化がある場合は、医療機関での再評価もご検討ください。

来風接骨院+Rebodyでは、一人ひとりのLife styleに合わせて、より動けるカラダづくりをサポートしています。